つやま城東まち歩き

 城東地区は、津山城跡と宮川をはさんで向かい合い、武家地・寺町・旧出雲街道沿いの町人地といった城下町の総合的な構造がよく残っています。

城東地区散策

 特に、町並み保存地区(城東伝統的建造物群保存地区)の旧出雲街道沿いには、約1.2キロメートルにわたって、江戸時代中期から昭和初期にかけて建てられた町家が建ち並んでいて、かつての城下町の風情を今に伝えています。


城東むかし町家(旧梶村邸)

城東むかし町家(旧梶村邸)

 城東むかし町家梶村家は、江戸時代苗字帯刀を許された津山藩の豪商の家柄で、のち皇族の方もお泊りになった大変格式のある家だそうです。
 広大な屋敷内には主屋のほか、付属屋・座敷・洋館・奥座敷・西藏・東藏・茶室・庭園があり、江戸後期頃に建てられた主屋から昭和初期の西藏まで各時代の建物が一つの屋敷内にあります。

 津山洋学資料館では、江戸時代後期から明治・大正期にかけて、西洋の学問を研究し、近代国家の礎を築いた学者達の足跡を展示しています。

解体新書」はオランダ語の「ターヘルアナトミア」を苦労して翻訳して作ったのだとか教科書にあったような気がするけど、それらの本を見ることができて感激しました。

津山洋学資料館

津山洋学資料館

和蘭堂 城東観光案内所

和蘭堂 城東観光案内所

 和蘭堂(おらんだどう)城東観光案内所では、自家焙煎オーガニック珈琲をはじめとする喫茶、民芸品・小物雑貨など展示販売もしているのだとか。
箕作阮甫旧宅

箕作阮甫旧宅

 箕作阮甫旧宅は、幕末の蘭方医・洋学者の箕作阮甫が生まれ育った家を忠実に復元してあり、国の史跡に指定されているそうです。
津山城東むかし町カフェ せせらぎ

津山城東むかし町カフェ せせらぎ

 町並み保存地区には、喫茶店やお食事の店も何軒かありました。

 津山城東むかし町カフェ せせらぎは、もと船宿だったという洋食系のお店です。ここでランチをいただきました。

作州城東屋敷

作州城東屋敷

 作州城東屋敷は、出雲街道に面した町家を復元したもので、休憩所・案内所・展示場として利用されています。西側の火の見櫓が目をひきました。

 城東地区には映画「男はつらいよ」のロケ地が何カ所かありますが、ここも、最終作の撮影に使用されたそうです。

だんじり

だんじり

 また、屋敷裏のだんじり展示館には県指定重要文化財の津山だんじり28基中4基が展示されていて、無料で見ることができました。

 城東地区へは、津山城跡(鶴山公園)の散策ついでにそのまま歩いて行けそうでしたが、今回は散策ルートのほぼ東端に位置する一番広い無料駐車場(上地図の観光駐車場)に駐車して、そこから歩きました。

※レンタサイクル利用の観光客の方もお見かけしたし、城東観光案内所や作州城東屋敷の傍にも数台分の無料駐車場があるので、混んでいなければそういったところを利用するのもありそうです。

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