板画山毎来寺は、岡山県真庭市にある曹洞宗の寺院ですが、襖や天井などに沢山の版画(300点あまり)が展示されていて、版画寺として知る人ぞ知る観光スポットになっています。
参拝の少し前に電話したところ「午前中なら・・」ということで、運よく版画を見せていただくことができました。
現住職の岩垣正道氏が入山した当時の毎来寺は、数年間無住職だった荒れ寺(檀家は60数軒)で、本堂の屋根には草や木が生え、ぼろぼろの土塀には穴があいている状態だったそうです。
異郷の地にやってきた岩垣住職の孤独な状況を救ったのが独学で始めた版画で、見る者に愛らしさと親近感を抱かせる版画によって次第に人が集まり始めたといいます。
襖版画は、禅語をテーマに昭和59(1984)年から制作を開始されたそうです。
襖版画は、禅語をテーマに昭和59(1984)年から制作を開始されたそうです。
天井版画は、合計122枚(格天井の60枚、その両脇の天井の32枚、庫院天井の30枚)あるそうですが、私はこの庫院天井の版画が一番気に入りました。
庫院天井の版画は、岩垣住職自作の自由律俳句を版画にしたものだそうで、ご住職のお人柄が伝わってくるような気がしました。
こちらは、隣の部屋にある良寛和尚の和歌を版画にした天井版画です。
日よけのカーテンはご住職が描いたもので、照明はイサム・ノグチ氏がデザインした「あかり」を採り入れているそうです。
ご住職の作品は彼方此方にありました。襖絵(版画)の大作には、「どうすればこんな大きな作品ができるのだろうか?」と思いました。
ギャラリースペースでは、作品を印刷したポストカードや手ぬぐいなど色々なものが販売されていました。
<毎来寺の情報>
所在地 岡山県真庭市目木1001
駐車場 有り
宗 派 曹洞宗
所在地 岡山県真庭市目木1001
駐車場 有り
宗 派 曹洞宗
参考資料 : 岩垣正道略歴(第3刷),その他